susutex’s blog

自転車、電子工作、プログラミングとかについて書くかもしれないブログ

RASORⅡでサイクリング

susutex.hatenablog.com
前回は短い距離でパワーをかけた際の走行感が見れた。
今回は登坂と疲労時の感触を見たかったので、家を出て落合橋-竹本湧水-黒山三滝-日高-落合橋と回って戻る100kmほどのルート。黒山三滝から一本杉峠までの3kmちょっとの登坂アタックを含む。


この日は非常に調子が悪かった。
平地を走っている時点で膝に痛みを感じて一旦パワーを落としたり、鳩山ニュータウンを登っている時点で眠くなり力が抜ける感じがしたり。


一本杉峠へのアタック中も眠くなって力が抜けたり心拍が160ぐらいまでしか上がらなかったり。
峠を下ってコンビニで氷と飲み物を補給するために休憩した後、コーヒーが効いたのかようやく目が覚めて普通に走れるようになった。

平地での走行については、加速は普通だがパワーをかけた際の速度の伸びは良く、維持も楽に感じる。
コーナーはあまり攻めないのでよくわからない、普通だと思う。
登りも普通、ここは体調が悪すぎてよくわからなかった感が強い。
下りでは振動吸収性の良さを感じられるかと思ったが、意外にも普通に感じられた。

RASORⅡはリア三角の振動吸収性が高いがシートポストには振動を吸収する機構が全くない。対してTCRやREACTOなどはシートポストの振動吸収性が高い。
おそらく今回の下りはコーナーが多いため踏まずにサドルに座っていたので路面からサドルまで全部まとめての振動吸収性しか感じられず、差がそれほど感じられなかったのだろうと思う。
踏んでる間やサドルから立ち上がっている間はリア三角までの振動吸収性が生きるはず。これが平地での速度の伸び、踏みやすさ、ロスなく滑るような感触に効いてきているのだろう。
もっと長い距離を乗ってみたい。

BOMA RASORⅡ組み立て

BOMA試乗会で出会ったRASORⅡ。エアロロードらしく平地は気持ちよく速度が伸びるのになぜか振動吸収性が良い。
これまで乗ったことのない特性で、ロングライドに適した自転車なのでは?と思いもっと乗ってみたくなり購入することにした。
VIDE discとどちらにするかも悩んだが、こちらはREACTOと特性が被るので、今はRASORⅡのほうが気になる。

購入

フレームしか買わない客は嫌がられそうだし店頭には行きたくないなと思い、最初は通販での購入を検討。
しかし、ディスクブレーキ台座のフェイシング加工周りが解決せず、通販での購入は諦めてフレームを取り寄せてもらえる店を探すことに。

普段BOMAのフレームを扱っている店がいいなと思ったので近所の店の店頭を回ってみることにした。
一店目のスポーツバイクファクトリー北浦和スズキに行ったところVIDE discを店頭に在庫しており、フレーム単体での取り寄せを聞いてみたところOKとのことで、丁寧に案内してもらえたのでここで買うことに。
ブレーキ台座のフェイシングもBOMAはメーカー側で処理してくれてるので不要だろうとのこと。ダメだったら加工または載せ替えを依頼するつもりだったが、届いたものを確認する限りしっかり処理されていたし組み立ても問題なく行えた。

身長180超なのでXLサイズ。日本向けのメーカーとのこともあってかサイズ展開は他社より1つ小さい印象。これ以上のサイズはない。
在庫があったので1週間たたずに取り寄せできた。
VIDE discはカラーリングが豊富で受注生産と言っていたが、RASORⅡは1色しかないので在庫があればすぐに取り寄せできる。

組み立て


TCRから部品を載せ替えるので、載せ替え前にTCRで最後のサイクリング。いつもより多めに写真を撮った。
4年間よく走ってくれた。完成車状態から載せ替える部分を見つけるのが難しい良い自転車だった

TCRからOD2ステム以外、BB含めてすべての部品を流用できる。
せっかくの機会なのでハンドルとサドルをPrime Primavera X-Light ProとFizikのカーボンサドルに交換。

フレーム購入時は青いライナーがついているが電動変速ケーブル用なので取り外し、付属のキャップで穴をふさぐ。
ブレーキ及び機械変速ワイヤーについては、フレームの穴の間がすべてアウターワイヤーをガイドするライナーでつながっており、何も考えずにアウターワイヤーを突っ込めば反対側から出て来るのでとても組み立てやすい。
どうせフルアウターならライナーなくしたらもっと軽く作れるのでは、と思わなくもないが。

BB下からFDへつながる経路にも頑丈そうな管が。



載せ替え前の重量


載せ替え後。重さは大して変わらない。
交換したハンドルとサドルで200gくらい軽くなってるはずだが、フレームやアウターワイヤーの重量差で吸収されているのか。
そもそも計りも安物なので測るたびに重さが変わるしあまり信用できない。


真横からだと意外と落ち着いた印象。


斜め前から。車体に走るラインが際立つ。

テスト走行

ひとまず調整のために近所の平地TT区間の往復を含むサイクリングへ。

試乗の時とは違い走り慣れた路面なので普段の自転車で走っているときとの違いがはっきり分かる。
普段少し振動を感じるような場所でもほとんど振動を感じず、舗装したての道路を走っているかのようにスムーズに進む。
TT区間では路面が荒れておりタイヤがはねて踏みにくい区間がある。普段はダンシングで通過するが、試しにシッティングで突っ込んでみたところ振動は感じるもののいつもより楽に踏み続けることができる。

TT区間のログ。
乗り心地はよいがロスしている感じは少なく、何も考えずに踏めばどんどんスピードが上がっていく。楽しい。

アップダウンは全く走れていないので、週末にもう少し長く乗って様子を見てみる。

BOMA試乗会


面白そうなので行ってきた

会場

BOMAのショールーム
www.google.com
自走で行くと足が疲れて訳が分からなくなりそうだし、日曜開催で翌日に疲れを残したくないので車で行った。

到着したらコーヒーと北海道土産のホタテのおつまみ?をもらった。
休憩は帰路の運転前に取るつもりだったのでコーヒーはバッグに入れて試乗を開始した。帰り際に飲んだらぬるくなっていた。

試乗コースは特に制限はなし。
まっすぐ東に進み、江戸川沿いの車道を成田通りまで北上、折り返して堤防を登りサイクリングロードで流山橋まで南下、橋の手前で堤防を川側に降りて登るというコースを往復した。
車道は少し有れた路面での走行感、サイクリングロードはきれいな路面での走行感、二回の登りで速度が落ちた状態からと速度が多少乗った状態での登りをテストできる往復8kmほどのコース。南風が吹いていたので往復することで同じ路面を追い風と向かい風で走った。

試乗車は言えば大体全部出てきそうな感じだったが、リムブレーキのフレームは買う予定がないのでディスクブレーキのものだけ試乗した。

Sai Ⅱ

Sai2[サイ2]CT-SA2 | BOMA | PRODUCTS 製品情報 | FRAME SET フレームセット
写真を撮り忘れた。
ディスクブレーキ版に乗りたかったがリムブレーキ版しかなかったのでひとまずリムブレーキ版に試乗。
BB周りはがっしりしていてパワーをかけても力が逃げる感じはなく、登りは一番スムーズに走った気がする。
登りやレースでの反応性を重視するならこれが一番良さそう。
ディスクブレーキ版があれば試乗してみたいところだが。

allumer disc

ALLUMER-disc[アルマー・ディスク]CT-AD | BOMA | PRODUCTS 製品情報 | FRAME SET フレームセット

今回試乗したディスクブレーキ車体にはすべて同じホイールが取り付けられていたと思っていたが、これだけリムブレーキ用のTH-38Wのリムにディスクブレーキのハブがついてる?
製品のコンセプト通り今回乗った中では荒れた路面での快適性は最も良い。
反面踏んだ時の反応は最も悪かったが、TCR ADV PRO 2019からちょっと劣る程度なので極端に悪いわけではなく、ロングライドには十分対応できそうではある。
多分単純に短い試乗コースでガンガン踏んで反応を見るという見方とは相性が悪い。
直前にあった北海道の試乗会ではコースが荒れていたので一番評判が良かったとか。

RASOR Ⅱ

BOMA | PRODUCTS 製品情報 | FRAME SET フレームセット | RASOR[ラソア]CT-RA

Equalブレーキ+R8100 Di2で組まれている。試乗とは関係ないが変速が気に入らなかったのでDi2に対する物欲がゼロになった。
SENSAHで組まれた車体もあった。

試乗会に行く前に製品リストをwebで確認していたが、なぜか英語のページを見ていたので認識していなかった。
一昔前のエアロロードによくあったような近未来的なイメージのダウンチューブ形状やデザインに逆に懐かしさを感じるとともに目を惹かれ、最初は製品ではなく自転車店でよくある従業員の私物がおいてあるやつかと思った。
それもそのはずで、過去のリムブレーキモデルの復刻を希望されて製品化したものらしく、デザインも過去の同製品を踏襲している。
製品ページの4枚目の写真のように斜め前から見た時の黄色いラインがデザインのこだわりポイントらしい。色はこの一種だけだが個人的にはかなり好きな色。

サイズがMしかなかったのでサドル高さは合わせられたがハンドルが低く、最初はバランスがうまく取れなかった。帰ってくる頃には慣れた。

巡行も反応も申し分ない。
スプリントできる剛性を維持しつつもVIDE discに比べるとリアのしなりを重視することで路面追従性が高く、ペダリングが乱れても進むフレームとのこと。
その特性からトライアスリートに人気で、復刻の理由もリムブレーキ版の寿命が来てほかの車種に乗り換えたらタイムが落ちたから復刻してほしいと希望されたかららしい。
リムブレーキ版は過去にオリンピックでブラジル女子代表トライアスロン選手が使用していたとのこと。
ブラジルでもBOMA売っているの?と聞いたところ、横浜トライアスロンでブース展示していた際にほしいといわれて販売したものだとか。

VIDE disc

VIDE-disc[ヴァイドディスク]CT-RTD | BOMA | PRODUCTS 製品情報 | FRAME SET フレームセット

こちらもEQUALブレーキ。こちらもMサイズしかなかったのでややハンドル低め。
巡行も反応もRASOR Ⅱをわずかに上回る。リムブレーキ版のREACTO TEAM-Eよりも上な感じがする。
その分RASOR Ⅱに比べて奇麗なペダリングを要求するらしい。

JISのBBは製品開発時にサポートしていたプロチームの要望によるものらしい。
圧入BBのほうが軽くできるらしいが、最新のフレームにBSAを採用しているものが増えているのを見ると先見の明があったのだろうか?
カラーバリエーションが豊富で奇麗。オーダーされてから対応するらしく、ダウンチューブのロゴをVIDEではなくBOMAに変えたりも対応できるらしい。
黒と他カラーのグラデーションだが、発色をよくするために例えばオレンジなら全体をオレンジで塗ってからその上から黒を塗るらしい。
重量を重視するならブラックもある。

感想

試乗後にショールームを眺めながらいろいろ話を聞くことができて楽しかった。
4台乗ったうちではRASOR ⅡとVIDE discが気になる。
乗ってて一番楽しかったのはVIDE discだが、RASOR Ⅱも十分楽しかった。
RASOR Ⅱは雑なペダリングでも進んでくれるらしいので、ロングライドで疲れてきたときのことも考えるとこっちのほうが合っているかもしれない。

SENSAH EMPIRE PRO 12sを試す

旬が過ぎて誰も話題にしなくなり今更感もあるが、SENSAH EMPIRE PRO 12sを買った。
結論から書くとホイールによってはRDがスポークに干渉するという致命的な問題が起きるので万人にはお勧めできない。
もし買おうと思っていて知り合いにすでにEMPIRE PRO 12sを運用している人がいるなら、買う前に手持ちのホイールをもっていって干渉がないか試させてもらったほうがいい。
ホイールとの干渉さえなければ変速自体は普段シマノ11s使っている人間でも不快感を感じないぐらいにはしっかり決まる。
シフト操作は多少慣れが必要そう。
消耗品についてはシマノ12sのチェーンを使えそう。スプロケットも使えそうだがまだ実走では試していない。

動機

Sora 3500組みの街乗りロードの変速がどう調整してもきれいに動作しない。
フロントはフロントシングルにすることで解決したがリアも変更したくなった。
何に変更しようかと思ったところで、前から気になっていたEMPIRE PRO 12sを試してみることにした。

どこで何を買う?

AliexpressでもAmazonでもいろんなセットが売ってるが、シフトレバー、RD、スプロケットだけほしい。
チェーンはちぎれると怖いのでシマノ製を使いたい。
今回はフロントシングルで運用するし、フロント変速ありで組むとしても先に手持ちのシマノのFDとクランクを試したいのでFDはいらない。

FDがいらないならSRX Pro 12sのほうが安く買えるが、RDが100g以上重くなる。
EMPIRE PRO 12sのRDはスプロケットの歯数が34tまでの対応なので、それ以上の大きさのスプロケットが使いたければSRXを選ぶとよさそう。

https://ja.aliexpress.com/item/1005005535377826.html?spm=a2g0o.order_list.order_list_main.17.21ef585a0D4UoA&gatewayAdapt=glo2jpn
不良時の返品などの面倒を考えるとamazonで買うほうが楽だが、Amazonでは余計なものがたくさんついたセットしか見つけられなかったのでAliexpressで買った。
STIはアルミ製とカーボン製のものがあるのでカーボン製のものを選んだ。
うまく探し出せなかったのでFDも付属したセットを買ってしまったが、あとで探したらシフトレバーとRDを別々に変えたのでそっちでよかったかもしれない。

https://ja.aliexpress.com/item/10000013551687.html?spm=a2g0o.order_list.order_list_main.11.21ef585a0D4UoA&gatewayAdapt=glo2jpn
スプロケットは別で購入。SUNSHINEというメーカーのスプロケットがセットで売られていることが多いようなのでそれを買った。
オプションがたくさんあるが12 Speed 11T-34Tを選ぶ。
軽量版もあったが、シマノスプロケットも試してそちらで問題なく動くようであればシマノスプロケットに移行するつもりなので、安くて重いほうを買った。

検品

届いたら即検品。



重量を測る。軽い。
製品ページにはSTI 442g RD 196gとあるので重量ではR8000とR9100の中間。
スプロケットは測り忘れた。
セットで付属したシフトワイヤを引っこ抜いてしまったが、このシフトレバーはシフトワイヤを差し込むのが難しいのでできれば外さないほうがいい。
古くなって少しでも先端がほつれたシフトワイヤを差し込むのはおそらく不可能。
古いシフトワイヤの先端をちょっとカットしてきれいにし、ペンチを使って押し込んだらなんとか差し込めた。

フロント変速のワイヤはそんなに細かくチェックしなくていいはずなので左レバーは紐が引けてることの確認だけ。
RD動作の精度は気になるのでちゃんと右レバーとRDを車体に組み付けて変速調整を行う。
トップとローを無視して調整するとトップとロー以外は問題なく変速が決まる。
この状態だとトップは異音が鳴る。トップが鳴らないようにワイヤを調整するとほかの変速が決まらなくなる。
見た感じトップ以外で変速が決まるように調整するとプーリーがトップより外側に寄りすぎているようなので、トップ側ボルトを調整してプーリーを内側に寄せるとトップで異音が鳴らなくなった。
問題はロー側で、最初に書いたようにホイールによってはRDのゲージとスポークが干渉する。
スポークとRDのゲージを可能な限り話すためには、変速が問題なく決まる範囲で可能な限りプーリーを外側に寄せ、ロー側調整ボルトを使ってローの動きを制限し、Bテンションボルトをめいっぱい締めてゲージをスプロケットから離すとよい。
これを行うことでNovatec Sprintは干渉を回避できた。
待乗りロードではもともとREACTO 4000 2020の付属ホイールを使用しており、こちらも干渉はぎりぎり回避できたが間隔がどうみてもNovatec Sprintの場合より狭く、軽く指でRDを押しただけでスポークと干渉した。荷重をかけてない状態でこれだが、インプレを検索すると荷重でホイールが変形するとスポークが干渉するという話も出てきたのでこのホイールを使うのはあきらめた。

スポークとの干渉は12sのスプロケットのロー側が11sのスプロケットよりもスポークに近いために発生する。
シマノ12sのスプロケットなら干渉を回避できるのではと思い試してみたがスポークの当たり方は変わらなかった。シマノ12sだとRDのゲージ寸法が違って干渉を回避できたりするのだろうか?持っていないからわからないが。
シマノスプロケットでも変速は同じように決まるので互換性はありそう。





まだ右レバーしか付けてないがこの後左レバーも付けた。
スポークとRDの隙間は1~2mmくらい?
ちなみにフロントはamazonで買えるナローワイドチェーンリング42tを使っている。

使用感

置いた状態で変速が問題なく決まるようになったらSUNSHINEのスプロケットを付けた状態で60kmほど走ってきた。
ホイール変形時の影響を見るさせるためにそこそこパワーをかけてみたりもしたが、スポークとRDの干渉は見られなかった。

リア変速はシマノ11s使ってるのとそんなに変わらない感触で決まる、多少変速のショックが大きいかもしれないが無視できる範囲だし、スプロケットシマノ製にすると改善するかもしれない。
シフト操作は、シフトアップSRAMのダブルタップレバーと同じく楽しいが慣れが必要な点が多い。
SRAMの場合はブレーキレバーとシフトレバーが独立しているが、SENSAHは独立していないのでブレーキレバー握ったまま不用意に力を入れるとシフトアップしてしまう。
シフトダウンは慣れが必要で、押し込みが足りないとシフトアップしてしまうし、押し込みすぎると不意に二段落ちてバランスを崩す。ダンシング中にシフトダウンしようとしたら二段落ちて転倒しかけた。
ローに入った状態でシフトダウンしようとすると必ずシフトアップしてしまう。SRAMはこの操作を筋力でキャンセルできるが、SENSAHはできない。
レバーとブラケットの隙間部分に親指を置いた状態でシフト操作を行うと指が挟まってとても痛いので気を付ける必要がある。

シマノスプロケットとの相性は置いた状態でしか見ていないのでまたそのうち実走で試す。

JC38-26LSWG-CS カーボンスポーク+セラミックベアリングホイール

去年のブラックフライデーセールでREACTOにつけるいい感じのリムブレーキカーボンクリンチャーホイールがないかなあと思って探していたが、エントリーグレードでも10万前後。
この金額出すなら以前メカニコで買ったチューブラーホイールと同シリーズのクリンチャーホイールを買ったほうが良さそうと思いメカニコのHPを見ていたら

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買った。
予算を超えるが、手持ちのホイールにはセラミックベアリングもカーボンスポークもないので使ってみたくなった。


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付属品はブレーキシュー、クイックリリースが箱に入っているものと、予備スポークが数本。
Lun Hyperにも同じようなものが付属するらしい。

年末から体調不良に悩まされてまだしっかり乗れてないが、家の近所を何度か走ったのと車で白石峠のふもとまで行ってTTをしたがなかなか良さそう。
まず駆動剛性は高いと感じる、踏むとスッと加速する。


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平地同じ区間を走ったログの比較。上がホイール交換後、下がホイール交換前。
コースはほぼ東向きなので真横からの風の影響がどれほどあるかはわからないが、速度は上がっている。
白石峠の下りでもスピードの伸びが普段より良く感じたので、セラミックベアリングの恩恵はありそう。


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白石峠TTは体力が落ちすぎてて250Wも出なかったし途中足が攣って止まったので過去の結果とうまく比較できない。
体力が戻ったら280Wぐらいをターゲットにして走って過去の結果と比較したい。

REACTO4000 2020購入、FD不良改善、PowerBox取り付け

TCR ADVANCED PRO DISCのやわらかすぎる乗り味に少し物足りなさを感じたり、平地を走る時間が多いので平地で楽ができるエアロロードが欲しくなったり、各社がディスクブレーキ車に移行する中で今最後のリムブレーキバイクを買っておくべきなのでは?と感じたりしていたところでREACTO 4000 2020の店頭型落ち特価を見つけて衝動買い。

メリダ -MERIDA- | ラインナップ | ロードバイク | REACTO 4000

REACTOとしては2018~2020モデルは第三世代、2021モデルの第四世代からはリムブレーキ仕様が消えたのでリムブレーキ仕様としては最終進化系といえる。

シートポストに快適性を確保する仕掛けがありエアロロードとしては快適性が高いという噂なのもサイクリング目的には最適と感じた。

色は渋いラメ入りブルーと、ぱっと見では何となくおもちゃ感が漂う黄緑の二種類が選べたが、ブルーは逆にありがちな色だなと思ったのと緑や黄色が好きなので黄緑に。買ってしばらく経つが色は割と気に入っているのでこっちにして正解だった。

 

f:id:susutex:20210507180137j:plain 乗ってみた感覚としては、性能に関しては重すぎるホイールさえ交換すれば非常に良い。この価格の完成車とは思えない。ただ、購入直後の状態だといろいろと気になる点があったのでそれをまず解消した。

 

不満点の解消

購入して自走で家に持ち帰り、さっそくいろいろ気になる点を解消。

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ホイールが重い→ホイール交換

購入時のホイールは前後2kgあるらしいので速度に乗ればよく転がるが、再発進やちょっとした登りでやはり重さを感じる。前後1.5kgぐらいのミドルグレードのホイールに変えると軽快になる。

前後ホイールが違うのはたまたまタイヤがついていたホイールをつけただけなので特に意味はない。

 

インナーローにすると絶対にチェーンがFDにぶつかる→アウターワイヤーキャップをカットしたら解決

ちょっとわかりにくいがフロントインナー時に以下写真のようにFDのアウターキャップ部分がFDとフレームの間に挟まることで若干FDが外側に押されてしまい、インナーローにすると必ずチェーンと干渉する。

これ欠陥では?この第三世代フレームが出る時期はFDがフルアウター仕様に変わる時期とかぶっているのでそのあたりでうまくいかなかったのではと想像している。ネットで調べても解決方法は出てこない。

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少しでもましになるかなと思いアウターキャップを先端付近を残してカット

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カット後に調整してみると、アウター受けで覆われていた部分がアウターワイヤのみになったことでしなやかに曲がるようになりインナーローでもチェーンと接触しない位置までFDを内側に寄せられるようになった。

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リアブレーキのワイヤ調整ボルトがない→ケーブルアジャスタをSM-CB90に交換

このバイクは後述のパワメとの相性と併せて賛否両論のBB下ダイレクトマウントブレーキを採用している。通常ブレーキキャリパー側にあるブレーキリリースレバーとワイヤ調整ボルトはBB下ダイレクトマウントブレーキには無く、ブレーキラインにブレーキリリース機能付きのケーブルアジャスタが取り付けられる。が、ここにコストダウンのためかメリダオリジナルの調整ボルトのないリリースが使われている。

このままではホイール交換後にブレーキワイヤの調整が非常に面倒なので調整ボルト付きのSM-CB90に交換した。2019モデルには元からSM-CB90が取り付けられているらしい。とはいえ2019から2020ではお値段据え置きでシートポストにライトが標準でついたりサドル下に携帯工具がついたりステムがエアロ風味を増したものに変わってたりもするのでどちらがお得とはいいがたい。

 

パワーメーターがつけられない→FSA POWREBOX買った

BBはBB386にFSAの30mm->24mmコンバータを使用して24mm軸のクランクが取り付けられている。このあたりミヤタのページからは全く読み取れなかったので開けてみてのお楽しみ状態だった。

shop.fullspeedahead.com

24mm軸のクランクが取り付けられるのでTCRからGiant PowerProを移植しようとしたが、クランク軸内側に出っ張りのあるタイプのパワーメーターは噂通りBB下のブレーキが引っかかるので取り付けられない。第二世代reactoではブレーキキャリパーをTRP T851に変えればつけられるらしいが、第三世代は以下写真のようにBB下開口部の形状が写真右側に寄っているので、ワイヤが左から出るT851は多分フレーム削って穴広げないとワイヤが出せない。

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フレームを削るのは嫌なので、PowerProを取り付けるのはあきらめて以前から試してみたかったPowerBoxを買うことにした。24mmコンバータを取り外すとベアリングが露出しておりスプリングワッシャも付属していなかったので、以前BB30を分解した際にとれたカバーとスプリングワッシャを使用して取り付けた。

後になって気づいたがベアリングカバーのほうは24mmコンバータとグリスでべったり引っ付いていたのでそれを外せば使用できたが、どちらにせよスプリングワッシャがないので別途用意する必要があった。

 

サドルの携帯工具はいらないので取り外し

サドルに内蔵できる携帯工具が付属しているが、携帯工具はツールボトルに入れて持ち運んでいるのでいらない。サドルの携帯工具入れはねじで固定されているので取り外し可能。

 

インプレ

平地の速度維持は楽、反応はサイクリングに使うには十分でダンシングの踏み込みにもテンポよく反応する。快適性は良さそう。速度維持の楽さと快適性のおかげか速度が出ていても速さを感じさせず、妙にクランクが重いなと思ったら普段の感覚より5km/hぐらい高い速度が出ていたりする。

快適性を確保するために削られたシートポスト部分にはリアライトが埋め込まれている。見た目にも美しいので気に入っている。

ネットを調べるとリアブレーキの効きが悪いという感想がいくつか見られたがそんな感じはしない。ダイレクトマウントブレーキは十分な剛性があり、当然油圧ディスクブレーキには劣るがよく効く。

登りもよく進む。TCRと、ホイール交換とパワメ取り付け後のREACTOでなるべく同じ平均パワーで白石峠を二回連続で登った結果、REACTOのほうがパワーが低いのに40秒以上速かった。異なるパワーメーターを使っていることによる誤差と、一回目のTCRでの登りは二本目に備えて傾斜に合わせた加速などを控えていたのもあるかもしれないが。

 

TCR(一本目)

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REACTO(二本目)

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不満としては、変速ワイヤがフルアウターのためリア変速の引きが重い。前述のFDとワイヤの干渉の件といい、エアロロードは電動で組むべきであってお情けで一応ワイヤで組めるようにしてやっているという感じが伝わってくる。150km程度の走行であれば全く不満は感じなかったがもっと走行時間が伸びたら辛くなってくるかもしれない。

地味に困ったのはハンドルの下側からワイヤが出ていることで、普段カメラなどをハンドルの下に取り付けているがそれができなくなったのでハンドルの上側に取り付けるように配置を考え直す必要があった。

あとはBB下の開口が先述のブレーキ部分の狭い開口だけなので、BBを外さない限りワイヤ交換が非常に面倒そうという懸念はある。まだこの世代はハンドル周りがフル内装ではないのでそれに比べればましかもしれないが。

 

性能には非常に満足している。しばらく新しい自転車を買うことはないと思うが次買うとすればREACTO(DISC)を買うと思う。

LAZER LifeBEAM心拍センサ修理

LAZER bullet 2.0の購入動機の一つであった心拍センサだが、半年ほどで心拍を拾えず1bpmを出力するだけのゴミと化した。バイザーも落としてなくしたので(これは私が悪い)、何のためにこのヘルメット買ったのかわからない状態になった。

たまにちゃんと心拍を出力してくれることがあるので接触不良の可能性が非常に高い。保証期間内なので交換してもらえるかもしれないが、機械的ストレスによる故障なので補償対象になるかわからないしそもそも交換してもらっても半年しか使えないゴミはいらない、返品交換をする労力に見合わない。破壊覚悟でこじ開けて配線を付け直すことにした。

配線のつけ直しだけでは直らず基板のはんだもやり直したことで一応修理には成功したように見える。結局原因がケーブルと基板どちらにあったのかはっきりしないが、ヘルメットという振動する部分で人間の体に押し当てて使うにはケーブルもセンサの構造も貧弱すぎる気がするので、これらの点に改善が見られなければ次この心拍センサを買うことはないと思う。

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外装は柔らかい樹脂なのでカッターで開けた。配線が貧弱すぎる。

 

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屈曲に強いロボットケーブルに交換した。

 

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センサ基板のセンサ側。興味があったので信号を見てみたが、LEDをパルスで光らせて反射を見ているらしい。LEDは肉眼では光っているのが見えず、赤外線ならカメラで光っているところが見えるはずだがそれもなかった。光が弱すぎるのか。 

 

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2.5mm4極プラグも買って取り付けた。最初秋葉原で探したが見つからず結局amazonで買ったが、かなり端子が小さく苦労した。

これで動作することを確認して一度グルーで封をしたが、やはりうまく動かないことがあるので再度開封

ケーブル直してダメならあとはセンサ基板しかない。センサ基板の部品取り付けのはんだ量が少ないし、額に押し当てて使う基板が柔らかい樹脂の外装に包まれてるだけの状態なので変形でクラックが発生していそうなのではんだを盛った。盛った後の画像は撮り忘れた。

 

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はんだを盛ったことで外装がうまくはまらなくなったため穴を拡張。

 

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再修理の可能性を考えてセロテープでぐるぐる巻きにした状態でテスト。数時間使用しても安定して心拍を取得できていることを確認。

 

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再度グルーで封をして完成。外装とそれをふさぐ透明な部品の間には隙間ができてしまったので一応セロテープも巻いてある。