シクロクロスバイクのタイヤをチューブレスにする(3)
の続き。
前回チューブレスタイヤのビードを持ち上げることに成功したものの、次の日には空気が抜けてしまっていた。
空気漏れの原因は何だろうと思いつつリムを見ると、
なんかリムテープがおかしい。これではリムテープに接する部分でビードとリムの間に隙間ができるのではと疑い、一度はがして張りなおす。少し粘着力が弱くなってしったが、まあタイヤで上から抑えられるから問題ないだろう。多分。
以前作業を行った前輪に再び石鹸水を塗って空気を入れる。二度目なので難なくビードを持ち上げることに成功する。タイヤの定格は6bar/86psiと記載があるので80psiぐらいまでは大丈夫だろうと80psiまで空気を入れる。70psiぐらいまで入れたところでカン、とビードが持ち上がる音がする。
しかし空気の漏れる音がする。音の発生源を探すとリムの継ぎ目だった。
リムの継ぎ目、目で見てわかるぐらい段差がある。
紙やすりで削ってみる。少しましになった。このまま空気を入れてみる。今回は空気が漏れる音はしない。
前輪はとりあえず空気を入れ終わったので、後輪も同じように空気を入れる。70psiぐらいまで入れるとカン、とビードが持ち上がる音がする。そのまま前輪の時と同じように定格ぎりぎりの80psiまで入れたその時、
ボン!という音、キーンという強烈な耳鳴りがして、周囲の音が聞こえなくなる。
何が起こったのかよくわからなかったが、タイヤのビードがリムの外側に持ち上がっている。タイヤが破裂したのだ。
よくゲームでスタングレネードのエフェクトとしてキーンという音とともにゲーム全体の音量が小さくなる演出があるが、まさにあんな感じだった。鼓膜破れたかと思ったが、しばらくすると聴力は回復した。
破裂したタイヤのビード。無残に引き裂かれている。再利用は無理そう。
空気を入れ過ぎてしまったのか。定格以下ではあったはずだが、次はもう少し低めの圧力にしよう。
夜も遅いので眠りにつく。次の日の朝、今度こそ空気漏れはないかと思っていた前輪も空気が抜けてベコンという音とともにビードが落ちていた。
もう怒ったぞ。
次回に続く。