シクロクロスバイクのタイヤをチューブレスにする(5)一応完了
2度目のタイヤの爆発によりタイヤがなくなったので新しいタイヤとリムテープを頼んだ。数週間後に届いたものの、新しいロードの組み立て作業などのためチューブレス化作業は完全に中断していた。ロードの組み立てがひと段落ついたのでチューブレス化の作業を再開することにした。
チューブレス用リムテープ。ホイールを二週ちょっと巻くので、ホイール一本につき4mほど必要。つまりこれ一本でホイール二本を巻くことができる。
もともとついていた下手糞な貼り付けの青色リムテープをはがす。
リムテープを張り直す。中央にちょっと空気が入ってしまったが気密性に問題はないだろう。
ビードを持ち上げる作業は何度も行ったことで慣れたのでもう簡単に行えるようになった。前回と同じく触れ取り台にホイールを載せ、タイヤをはめてからビードにスポンジで石鹸水を塗りたくり、空気を入れてビードを持ち上げる。何度か空気を抜いたり入れたりしてビードからの空気漏れが見えなくなったら、空気を抜いてバルブコアを外し、シーラントを充填、再度空気を入れる。
シーラントを入れた状態で空気を入れたら、ビード部分にシーラントが行きわたるようホイールを横にして放置する。暫く経ったら裏返して反対側のビードにもシーラントが行きわたるようにする。バルブ根元からの空気漏れもありうるので、ホイールを盾にした状態でバルブを下にしてホイールを縦に振ることでバルブ根元にシーラントがかかるようにする。
フロント、リアともに作業を行ったところ、リア側に問題が。
バルブ付近。
反対側。バルブ周辺に比べてビードが上がっていない。実際回してみるとリムは触れていないのにタイヤ外周は目に見えてわかる数ミリの縦振れがある。バルブ付近はバルブでビードが押されるのでビードが簡単に上がるが、それ以外の部分は完全には上がっていないのだろうか。これを解消しようと空気を少しずつ空気を入れていったところ
5bar弱あたりで
ビードが持ち上がるを通り越して
リムを飛び越えて爆発した。
慣れにより油断していたので室内でやってしまい、室内がシーラントまみれになった。掃除が大変だった。ノートパソコンのディスプレイもシーラントまみれになってしばらく見づらかった。
写真のタイヤは3度目のタイヤ爆発の後に注文して数週間後に届いた別のタイヤ。これも同じような状態になっているし前輪にはこんな症状は出ていないので、タイヤではなくリムに問題があるのかもしれない。もう爆発させたくないので今回は4bar以上に空気圧を上げず、縦振れはどうせ未舗装路を走るなら気にならないだろうと無視することにした。
試しに空気圧を3barまで入れて走ってみる。綺麗な舗装路を走っていると、後輪の縦振れにより常に舗装路の小さなひびわれを跨いだ時のような感触があるが、タイヤの柔らかさもあり走行に支障はない。飛び跳ねて着地の衝撃を与えてみたが、タイヤの取り付けにも問題はなさそうだ。ロードに比べて空気圧が低いので、跳ねたりといった極端な動きをするとサスペンションが入ってるかのような柔らかさがあるが、極端に進みづらいというほどではない。
その後は二日と経っても以前のように一晩で急激に空気が抜けるような様子はなかった。どうやらチューブレス化には成功したようだ。これでリム打ちパンクを恐れずに空気圧を落とした状態で未舗装路を走ることができる。縦振れは未舗装路なら気にならないだろうが、どうしても気になるようであったらあきらめてホイールを交換しよう。