富士ヒルクライム20170611(3)~下山してサイクルエキスポで試乗車巡り~
続き。
レースが終わり、山頂に着くと荷物を受け取る。寒いので冬用のウィンドブレーカーを羽織る。去年は水がもらえたが、今年は無いらしい。またしてもあてにしていたので水分を用意しておらず、ちょっとしんどい。
昨年に続き天気に恵まれ、最後の下りも追い風だったため、コンディションの良い選手は好タイムが出せたのではなかろうか。
そうこうしているうちに知り合いの人が登ってきた。待とうかと思ったが、寒さに耐えかね、水の補給の問題もあるので先に下山を開始。
ホイールを気遣い、また集中が切れそうなこともありスタートから10km付近の駐車場で休憩を取る。見渡す限り緑が広がる、山頂とはまた違ったいい景色。
少し待って下山を開始しようとしたが、先導車を待ってその後ろについて下山するよう指示される。しばらく待つと先導車が現れたので休憩していた数人とともに下山を開始する。人数が少ないことと全員カーボンホイールを履いていたので最初の集団より圧倒的に楽に下山できた。
会場に戻ってきたらうどんを食べ、知り合いの人が下山するのを待ちながらブースを見て回る。時間がありそうだったので、前日回れなかった試乗を回ってみることにした。
・YONEX CARBONEX
軽量でしなやかなことを売りにしているらしいフレームセット。山の神こと森本誠選手が2017年に乗るフレームでもある。
ブースには実際今年の富士ヒルを森本選手が乗って走ったバイクが展示されていた。GOKISO。
試乗車は9000番DURA-ACEとWH-9000-C24ホイール組み。非常に軽く、乗り心地も良い。24mmのホイールを履いているのに進みにくい感じはしなかった。もっと硬いホイールを履けばもっと進みそう。
・GOKISOクライマーハブ
赤くてギザギザボディなイカす奴。自分のマシンを持ってくるのが面倒だったため試乗車を使用。ハブばかり見ていたのでリムと試乗車の構成は忘れてしまったが、持った感じかなり重かった気がする。
いざ乗ってみると足を止めても比較的減速しない感触がある。フリーホイールの音が静かなことにはあまり意味はないが、足を止めてもフリーホイールの音が全くしない。重いと感じた試乗車だが乗っている間にその重さは全く感じなかったので、それだけ抵抗が少ないということなのだろうか。
・MERIDA REACTO 7000-E
ブースの人曰く、登れるエアロロード。7000は完成車売りとしては最上位のUltegra Di2 + Fulcurm Quattoro 35組みだが、この上にフレームセットでTEAMモデルがあり、そちらは54cmサイズでフレーム重量1kg弱とエアロロードにしては軽量。
乗ってみると乗り味はパリッパリに固く「お前みたいなヘナチョコに乗られてたまるか」というぐらいの跳ねっ返りを感じる。完成車のホイールが重いのもあるだろうがレースで疲労した足では踏み負け軽さはまったく感じない。でもこの固さは良い。もっと軽いホイールをつけて元気な脚で乗ってみたい。
どうこういって一年以上エアロロードに乗っていたためか踏み込みが柔らかいと平地でパワーを出そうとした時に少し物足りなさを感じる。REACTOはモデルチェンジでさらに軽量高剛性になるという噂もあり、見た目もそれなりに好みなので気になるが、自転車を買ったばかりなのであと数年は我慢しなくては。
・MERIDA SCULTURA TEAM
こちらはオールラウンダー。DURA-ACE + Fulcurm Racing Quattoro Carbon組み。カーボンホイールのおかげもあるだろうが軽い。振動吸収もREACTOより断然いい。ホイールの差もあるので分からないが、疲れた足ではCARBONEXと同じぐらい違和感なく乗れた気がするのでロングライドに最適そう。
・SMPサドル
サドルがいっぱい。他に面白そうなものがないかと見て回っているところで発見。ロングライドだと意識してポジションを変えたりダンシングしたりしているため数時間乗っていても尻に大きなダメージはないが、ヒルクライムなどだとサドルにどっしり座って一定ポジションで淡々と踏み続けるのでけっこう負担がかかるなあと思っていたので、サドルが気になった。
このサドルは穴あきサドルだが、特徴的なのは、幅の広さなどの形状により種類が分かれており、さらにそれぞれの形状に対してクッションの厚みが違うものが用意されている点。体に合った形状で、一番ちょうどいいクッションの量のものを選ぶことができる。幅広でクッションが中程度のDRAKONというモデルが一番しっくりきた。店舗で長期間の貸し出しなどもやっているらしいので、数百キロ走って様子を見ることもできそう。気になる。
そうこうしているうちに知り合いの人が下山してきた。知り合いの人がうどんを食べているところに合流し、駐車場まで自走。帰り道は高速で事故があって渋滞に巻き込まれたり大変だったが、レースだけでなく試乗回りも楽しめた。もっとトレーニングを積んで来年も挑戦しなくては。