susutex’s blog

自転車、電子工作、プログラミングとかについて書くかもしれないブログ

BRM421奥久慈400

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BRM421奥久慈400に参加してきた。

ブルベは昨年200kmに参加してから二回目、初めてのオーバーナイトブルベで完走できるか不安だったがなんとか完走できた。覚えているうちに感想を書く。完走したので。

装備

自転車

いつものVINER MITUS 0.6、ALX470、Rubino Pro G+。ギアはフロント50-36、リア11-26。

服装

夏用半そでジャージ+アームカバー+レッグカバー+夏用グローブ二枚重ね。バッグに長袖裏起毛ジャージとウインドブレーカー。

ボトル

フレームのボトルホルダー二か所にそれぞれ水分補給用のお茶ボトルとエネルギー補給用の粉飴をお茶に溶かしたボトル。このほかサドルバッグに粉飴をお茶に溶かさない状態のボトルを二本。

経験上粉飴ボトル1本300gでだいたい7時間ほど持つので、21時間は走れる計算。

フレームバッグ

モンベルのフレームバッグ。

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正しい使い方ではないが、いつもこんな感じで後ろ側をボトルホルダーに括り付けて使用している。フレームがスローピングだったり小さかったりすると多分できない。

中身は修理工具とウィンドブレーカー、単四電池。 日没後は峠などの長い登り以外はずっとウィンドブレーカーを着て走った。

ステムバッグ

バッグはこれを使った。携帯、チェーンロック、モバイルバッテリーを入れて容量はギリギリだった。キューシートを主体に使用し、複雑な区間やコーナー前後でのルート確認にのみルートラボの地図を利用する。画面はほとんどつけないので充電は仮眠の時に一回ほど行えば十分。

ハンドル回り

前照灯3つ、サイコン、ステムバッグ、キューシート置き場。

場所が足りないのでマウントを追加。

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キューシート置き場はマウントの上、ハンドルの前方。夜も見れるように100均で買ったクリップライトをつけてみた。キューシートはPDFで公開されているものをA5印刷して固定した。後述するがこの配置はかなり問題があった。

 

メインの前照灯は昔秋葉原のジャンクで買ったNEX-905Dをドッペルギャンガーのライトマウントに固定して使用。予備電池は持って行かなかった。

GENTOS | ジェントス株式会社|PRODUCTS | NEX-905D

 

二つ目にSG-355B。標準のライトマウントは31.8mmのハンドルにつけられないのでマウントのカーボンバー側に固定。

 

予備に普段常用している海外通販で買ったUSBライト(もう売ってない)。いざというときはステムバッグからの供給でも動かせる

Light it up with our new jobsworth lights | Products | News | Planet X

 

サドルバッグ

GIANTのでかいサドルバッグ。走行中に自分の影を見ると心配になるほどぶらぶらしているが走っている分にはその振動は感じない。ダンシングで車体を大げさに振ると持って行かれそうにはなるが。

2016 Giant Bicycle [ SCOUT SEAT BAG ]

前述した粉飴を粉のままの状態で入れたボトル二つと上着、レインウェア、予備タイヤ、輪行袋

ポーチ

財布、チェーンロックの鍵、摩擦保護クリーム。適宜コンビニで買ったおにぎりを入れる。落として困るものはチャックのないポケットに入れるのが怖いので全部ポーチに入れてある。コンビニでトイレに入ったときに摩擦保護クリームを塗りながら走った。

ポケット

3つポケットのうち一つに塩タブレット

もう一つは塩タブレットやおにぎりを食べた後のゴミ入を入れる。残り一つはコンビニ休憩時に外した手袋を入れるため空けておく。

その他

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ヘルメットに登山用ヘッドライトを固定。横の紐をヘルメットの下に通し、上の紐で引っ張って固定する。

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首の角度を変えずに角度を上下に変えられる。

 

区間

~PC1

平坦。非常に天気が良く気温が高かったこともあり、50kmほどでお茶のボトルが空になったのでセブンイレブン 多古十余三店に寄った。最後のR356を超えるR51のオーバーパスは自転車通行止めなので一度降りてR356を横断するとあったが、R356を2つ超えるのでどちらかわからず1つ目で降りてしまった。正しくは2つ目だった

~PC2

前半はアップダウンを繰り返す。今回三番目に辛かった。

PC2の手前で抜き打ち通過チェックがあったのでPC2には寄らなくてよかった。抜き打ちチェック地点で飲み物を勧められたが、ボトルにまだ水が残っておりPC2で補給すればよいと思いそのまま立ち去る。

が、直後に気温と寝不足によってか強烈に眠くなり、車の気配が無くなった登り終わり地点で体温が上がって気持ちが緩んだためか一瞬意識が飛んだ。あわててセブンイレブン 茨城鉾田北店に駆け込み仮眠。30分の仮眠だったがかなり頭がすっきりした。

そのままコンビニで補給。スタートから5時間以上経過して一本目の粉飴が残りわずかとなったため、二本目の粉飴を作り、空になった一本目は水分補給用にする。水分ボトルが二本になったのでPC間で水分補給に寄らなくてよくなった。眠気覚ましにカフェオレ500mlを一気飲みし、おにぎりを持って出発、走りながら食べる。

その後は下り基調で軽快に走れて楽だった。PC2のコンビニは補給の必要が無くなったためそのまま通過。

~PC3

ここも前半は引き続き下り基調。後半はグリーンラインに入る。今回二番目に辛かった。

体温が上がると辛いので息切れを起こさない程度の出力、歩くような速度で淡々と登る。息を吸うと少し肺が苦しい感じがしたので体調不良によるDNFの可能性が頭をよぎるが、とにかくPC3までは進もうという気持ちで進む。

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PC3手前から少し胃が気持ち悪かったのでPC3ではご飯を食べた。チキン南蛮焼きそば。やはりブルベには焼きそばかパスタが合う。かなり疲弊していたこともありログを見ると50分ほど止まっていたようだが、後ろからは誰も来ない。どうやら最後尾のようだった。

グリーンラインでの息苦しさは途中から消えていたので、かなり不安だがこのまま進むことに。日が落ちてきたのでPCを出る前に長袖ジャージを着る

 

~PC4

峠を超えたあと少し下ってまた峠を超える。肉体的にも精神的にも一番きつかった。
登り始めてすぐに日が落ちた。一つ目の峠を越えたあたりから携帯の電波が通じなくなる上に、舗装は綺麗だが明かり一つない林道に入る。

林道入り口

Google マップ

一応入り口に111号の表示はあるが、入ってみるとあまりにも林道だったので見間違えたかと思い100mぐらい戻って表示を確認した。

川の流れる音と明かりで照らされた前方以外何もなく、111号の標識のみを頼りに進むが地図を使えないので現在地も道があっているかもわからない、メカトラを起こせば一切エスケープの手段もなく最後尾なので助けも来ない状況、一人で一時間以上の登りは精神的にかなりきつかった 。

何とか二つ目の峠を登り切り下りが始まる。一度目の峠から下るときにかなり寒かったのでウインドブレーカーを着る。以降は平地でもウインドブレーカーを着たまま進んだ。

PC5手前で信号の明かりが見えたところでようやく生還したという気持ちになった。

~PC5

40kmほどひたすら下り基調でまっすぐ。このあたりからペダリング時にサドルに擦れるふともも付け根当たりが痛みはじめたので、踏むときはほぼダンシングのみで進む。ダンシングの際に掌を軽く開いて掌の付け根当たりで体重を支える癖があるのでそのあたりがかなり痛くなった。

途中少し意識が怪しくなったのでローソン常陸大宮山方店で仮眠を取ろうとする。あまりの寒さに寝られなかったが、体を横にして全身の力を抜き目を閉じて休めることで集中力を取り戻すことができた。

寝る態勢に入ったところで後ろから一人来た。体調不良でDNFすると言っていたが無事帰宅できただろうか。

仮眠後は体調が良くなってきたので軽快に進む。PCに着くとNEX-905Dがかなり暗くなっているのに気づいた。予備電池はない。予備のUSB充電ライトをモバイルバッテリーで充電しながら点灯して進む。

~PC6

スタートしてしばらく進むとこのコース最後の峠が始まる。体調がいい気がしてきたのでダンシングでガンガン登る。あまりの暑さに途中からウインドブレーカーを脱いで進む。

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頂上で記念撮影しようとしたが峠を示すものがちょっと遠くにある石碑しか発見できなかったのでとりあえず撮影。ウインドブレーカーを着て下りへ。傾斜がきつく視界も悪いのでかなり怖かった。

その後も軽快に走り何人か追い抜くが、調子に乗りすぎたのか日が昇ってきたあたりで気持ち悪くなったのでローソン つくば筑穂二丁目店で仮眠を取ろうとする。しかし先ほど以上の冷え込みにじっとしていることすらできずすぐにコンビニを後にする。気持ち悪いのは治らなかったがカフェオレを一気飲みしたおかげか集中力は取り戻せた。が、再スタート直後からペダリングで擦れる部分だけでなくサドルに触れる部分全体が猛烈に痛く座っていることすら困難になった。しばらくサドルに座らず進む。座らないと両手を離せないので補給は止まった際に行う。

~ゴール

あと少しなので早くゴールしたいという気持ちで補給がおろそかになりかける。40kmは確かにコース全体としては短いが補給なしで通過できる距離ではない。落ち着いて補給を行いながら進む。尻は猛烈に痛いが立ちっぱなしでは辛いので途中から痛みを無視して座って走り、なんとかゴール。ゴール付近は市街地なので混んでいるかと思ったがあまり混雑を感じなかった

 

振り返り

  • 昼間かなり暑くなったので夏用ジャージを基本にしたのは正解だった。夜はかなり寒かったが長袖ジャージとウインドブレーカーで辛うじて対応できた。とはいえあまり冷え込まない日だったはずなので、もっと冷え込む日を考えるともう少し寒さ対策が必要な気がする。
  • 補給は基本的に問題がなかった。昼食を抜いておにぎりだけでは調子を崩しかけたのでやはり夕食はちゃんと取ったほうがいい。焼きそばかパスタがおいしい。
  • 水分補給ボトル一本では二時間ほどしか走れずPC間で必ず補給が必要になった。途中から粉飴ボトルが開いて水分補給ボトルが二本になったが、交換には停車してサドルバッグを空ける必要がある。走りながら交換できるようフレームのどこかにもう一つボトルを固定したい
  • 前日になってルートのチェックをしていたせいで三時間睡眠になり眠かった
  • 仮眠は寝れるなら寝ればいいが、寒すぎて寝れない場合は目をつぶって休めるだけでもかなり集中力を取り戻せる。仮眠が取れないほど寒いなら集中力さえ保てれば眠くならない。夜間は2~3時間おきに休憩を取りカフェインを摂取すれば乗り切れた
  • キューシートとルートラボの整合性は確認していたが何度か道を間違えた。難しそうな区間ストリートビューをチェックしておいたほうがいい
  • キューシート置き場が遠すぎ、印刷を小さくしたので文字が小さすぎ、さらに固定の問題で振動するので停止中か登坂中でなければキューシートを読めなかった。ゴール後見たら固定の問題でキューシート置き場が割れていた
  • キューシート置き場用に百均で買ったライトをつけていたが、光源が上にも開口してたので直接目に光が入りキューシートが読めなかった。これは使わずにヘッドライトを使った
  • 登山用ヘッドライトがかなり役立った。夜間でも手元を照らして昼と同じように作業ができる。首を前に向けたままキューシートも照らせる。標識も照らせる(フロントライトを上げると対向車へ大迷惑なのでやや下向きにしないといけないが、それだと標識が見れない)。必要な時にだけ点灯すれば電池の交換も不要。
  • レインウェアはどう考えてもいらなかった