ビンディングペダルに対する使用前のイメージと使用後の感想(1)
最近シクロクロス用にSPDのペダルとシューズを買った。慣れの問題か、以前から使用しているSPD-SLより扱いづらくて四苦八苦している。
2015年の九十九里トライアスロンに出たときはフラットペダルを使用していたが、その後にそろそろ慣れてきたから大丈夫だろうと思い立ってSPD-SLのペダルとトライアスロンシューズを買い、既に一年以上が経過した。
思えば、ビンディングペダルを買う前に持っていたイメージと、実際に使ってみたうえでの感想には多少差がある。競技として自転車をやっている人間の視点ではなく、あくまで趣味のサイクリストの主観としての感想をまとめておく。
買う前に持っていたイメージ
引き足を使って効率よく走れる
引き足を使えるだけでなく、ダンシングの踏み足で体重以上の力をかけたい場合に、ハンドルだけでなくペダルを引くこともできるので、フラットペダルより瞬間的に大きな力を出せる。
しかし、効率よく走るには「引き足をペダルが上に移動している間常に行わなくてはならない」。フラットペダルの場合、引き足は足をペダルから離すだけで逆方向のトルクがかからないようにできる。対してビンディングペダルの場合は足が常にペダルに固定されているので、ペダルが上に移動している間に少しでも力を抜くと逆方向のトルクが発生する。
しばらくフラットペダルの自転車にしか乗っていなかった時期があり久々にビンディングペダルを使った際、異様に足が回る感覚を覚えたことがある。しかしその感覚はしばらく走っていると無くなり、足が重くなった。おそらくあれはビンディングペダルのおかげで足がよく回るのではなく、久々にビンディングペダルを使ったせいでペダリングがうまくいかず、持ち上がるペダルに引き足が押されていたために回っているように感じただけだったのだろう。
とっさの時に外れない。立ちごけする
ビンディングペダルはクリートが前を向いていればまず外れないが、クリートが横を向く、つまり足首をねじると簡単に外れる。使い始めて最初の数日程度は意識して行わなければならないが、ペダルから足を外す際に横にスライドする癖をつけておけば(私はフラットペダルの時でも無意識に行っている)とっさの時でも必ず外れる。私はビンディングが外れなかったことによる転倒は一度も経験していない。
逆にクリートのキャッチが不完全だったせいで、下りの信号待ちからの発進後にダンシングで加速しようとした際にビンディングが外れ、トップチューブに着座しながらクリートでスケートしたことがある。一発でクリートがダメになった。ちゃんとクリートキャッチできてることを確認してからダンシングしよう。
最初はSPDから。ビンディングシューズじゃなくても乗れるし
自転車で走っているときはクリートの位置を目視で確認できない。慣れの問題かもしれないが、SPDのクリートはシューズから出っ張っていないのでどこにクリートがあるのかとてもわかりにくい。クリートの位置が分かってもキャッチしてくれる範囲が狭いのでひっかけにくい。そして可動域がSPD-SLに比べて広いので外す際はSPD-SLより大きく動かさないと外れない。
SPD-SLはクリートの位置がわからなくてもペダルにぶつければどこにクリートがあるかわかるし、ペダルの上下さえ合っていれば広い領域でクリートを捕まえてくれる。そして可動域が狭いので小さな動きで外せる。 少し小さいが、慣れればビンディングシューズでなくても問題なく乗れる。
転倒時に外れず、足が変な方向に曲がったら痛そう
転倒したらまずクリートは前を向いていられないので勝手に外れる。
続きはまたそのうち。
20170212追記