susutex’s blog

自転車、電子工作、プログラミングとかについて書くかもしれないブログ

久々のロングライド 多摩川-浅川-和田峠-大垂水峠(2)

久々のロングライド 多摩川-浅川-和田峠-大垂水峠(1) - susutex’s blog

の続き。

和田峠を通り過ぎると相模湖方面に抜けることができる。しかしロードに乗り始めて初めて和田峠を上り切ったときはその先が崩落により通行止めとなっており、その後も結構長いこと通行止めが続いていた。

2015年末には通行止めが解除され、その後に一度だけ相模湖方面に下ったことがある。相模湖方面に出ると、大垂水峠を通って高尾へ戻ることができる。大垂水峠には富士屋というラーメン屋があり、二つの峠を越えた疲労もあってか味は格別だった。

その後ローラー台を買ったことでそちらでのトレーニングがメインになったことと、たまに和田峠に向かってもいつも出かけるのが遅く峠を登りきるとすでに日が落ち始めているので富士屋の営業時間の18:00までに大垂水峠まで向かうことができず、再び行くことができていなかった。

今日はまだ日は落ちていない。まだ間に合う。休憩もそこそこに和田峠から下り始める。

 

和田峠は八王子側に引き返すと常にブレーキを握っていないといけないのでしんどいが、神奈川側は見通しがよくコーナーも少ないおかげでそれなりに快適に下れる。とはいえ道幅が狭く、ブラインドのコーナーも多い。カーボンホイールのブレーキの利きに感覚が慣れきっていないのでかなり早めにブレーキを掛けながら慎重に下る。そういえばこのホイールはトライアスロンエンデューロ、その前の近所での慣らし運転でしか使っていないのでダウンヒルは初めてだ。熱でホイールが痛まないようにコーナー前のみスポットでブレーキをかけようとするが、結構斜度がきついので時折直線でもブレーキをかけないと速度が上がりすぎる。

ロードバイクで苦手な場面と聞かれると多くの人は登りと答えるらしいが、私はこういう急斜面の下りと速度の出た状態でのコーナーが非常に苦手で、神経をすり減らす。

 

無事下り終わると、少し登ってトンネルに入る。以前来た際は地図を見ずに適当に走っていたので「こんなに登っていいの?この先どうみても山にしか見えないんだけど?」と思い横道に入ったことでよくわからない山道に突っ込んでいってしまったが、今回は地図を信じて登る。道はほどなくして山にぶつかるが、長細いトンネルがあり、山の向こうに抜けることができた。その先の踏切を超えて少し下ると国道20号に合流。後は道なりに東に進むだけ。国道20号はしばらくの間登ったり下ったりを繰り返す。大型トラックやバスが通ることもあるので、適度に停車して道を譲りながらのんびり進む。

相模湖東ICを過ぎると大垂水峠の登りに入る。斜度は緩く疲労がなければ軽快に登っていけそうだが、ここまでの疲労のために速度は上がらない。シッティングのままでは尻が辛いのでダンシングを挟もうとするが、和田峠をダンシング多用で上ったせいか立ち上がるだけで足に強烈な疲労を感じて立っていられない。途中からあきらめてインナーロー固定で10km/hほどのペースでのろのろと登る。

 

ようやく富士屋に到着する。時間はすでに17:20を回っていた。さっさと自転車に鍵をかけて店に入る。到着して椅子に座ると一升瓶で水が出てくる。約一年ぶりに来たが、一年前も一升瓶で水が出てきたのを思い出す。

 

f:id:susutex:20170305162552j:plain

ネギチャーシューラーメン。味はあっさりとして食べやすい。チャーシューの口当たりもよく、疲れた肉体に油が染み渡る。おいしい。

 

f:id:susutex:20170305162553j:plain

お腹がすいていたので餃子も注文した。おいしい。お腹が空きすぎてて写真撮る前に一口食べてしまった。左に見える瓶の中身は水。

 

f:id:susutex:20170305162556j:plain

店の外には自転車ラックがある。当然日の落ちるこの時間に新たに訪れる自転車乗りはいない。

 

店内は古い時計、ガムの自販機のようなもの、木彫りの置物などが置いてあり全体的に古めかしいく、奥では地元のお客さんと思われるおじいさん二人と店員のおばあさんが世間話をしている。世間の喧騒からも離れ、なんというか、少し前の時代で時間が止まったような落ち着いた空気の中にある。毎日止まることなく流れる時間の中にある生活の中で、たまにこういう場所に訪れると、非常に気持ちが落ち着く。

食事を済ませ、もう少しゆっくりして行きたいと思ったが、日は沈み閉店の時間が迫っているので会計を済ませて外に出る。

 

外に出ると日が落ちて肌寒い。のんびりしてしまった私にここからまた夜のサイクリングロードを60km引き返す気力はない。高尾山口駅まで下り、電車に乗って都心の喧騒に引き戻されていく。高尾山口から電車に乗ると確実に座れる。疲れていたので座ったまま眠ってしまっていた。

 

年明けから一度も山を登れていなかったので久々にいい運動になった。しかし食事中に日が落ちてしまうと走る気力がゼロになるので、やはりこのコースを走るなら9時ぐらいには家を出なくては。