susutex’s blog

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REACTO4000 2020購入、FD不良改善、PowerBox取り付け

TCR ADVANCED PRO DISCのやわらかすぎる乗り味に少し物足りなさを感じたり、平地を走る時間が多いので平地で楽ができるエアロロードが欲しくなったり、各社がディスクブレーキ車に移行する中で今最後のリムブレーキバイクを買っておくべきなのでは?と感じたりしていたところでREACTO 4000 2020の店頭型落ち特価を見つけて衝動買い。

メリダ -MERIDA- | ラインナップ | ロードバイク | REACTO 4000

REACTOとしては2018~2020モデルは第三世代、2021モデルの第四世代からはリムブレーキ仕様が消えたのでリムブレーキ仕様としては最終進化系といえる。

シートポストに快適性を確保する仕掛けがありエアロロードとしては快適性が高いという噂なのもサイクリング目的には最適と感じた。

色は渋いラメ入りブルーと、ぱっと見では何となくおもちゃ感が漂う黄緑の二種類が選べたが、ブルーは逆にありがちな色だなと思ったのと緑や黄色が好きなので黄緑に。買ってしばらく経つが色は割と気に入っているのでこっちにして正解だった。

 

f:id:susutex:20210507180137j:plain 乗ってみた感覚としては、性能に関しては重すぎるホイールさえ交換すれば非常に良い。この価格の完成車とは思えない。ただ、購入直後の状態だといろいろと気になる点があったのでそれをまず解消した。

 

不満点の解消

購入して自走で家に持ち帰り、さっそくいろいろ気になる点を解消。

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ホイールが重い→ホイール交換

購入時のホイールは前後2kgあるらしいので速度に乗ればよく転がるが、再発進やちょっとした登りでやはり重さを感じる。前後1.5kgぐらいのミドルグレードのホイールに変えると軽快になる。

前後ホイールが違うのはたまたまタイヤがついていたホイールをつけただけなので特に意味はない。

 

インナーローにすると絶対にチェーンがFDにぶつかる→アウターワイヤーキャップをカットしたら解決

ちょっとわかりにくいがフロントインナー時に以下写真のようにFDのアウターキャップ部分がFDとフレームの間に挟まることで若干FDが外側に押されてしまい、インナーローにすると必ずチェーンと干渉する。

これ欠陥では?この第三世代フレームが出る時期はFDがフルアウター仕様に変わる時期とかぶっているのでそのあたりでうまくいかなかったのではと想像している。ネットで調べても解決方法は出てこない。

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少しでもましになるかなと思いアウターキャップを先端付近を残してカット

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カット後に調整してみると、アウター受けで覆われていた部分がアウターワイヤのみになったことでしなやかに曲がるようになりインナーローでもチェーンと接触しない位置までFDを内側に寄せられるようになった。

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リアブレーキのワイヤ調整ボルトがない→ケーブルアジャスタをSM-CB90に交換

このバイクは後述のパワメとの相性と併せて賛否両論のBB下ダイレクトマウントブレーキを採用している。通常ブレーキキャリパー側にあるブレーキリリースレバーとワイヤ調整ボルトはBB下ダイレクトマウントブレーキには無く、ブレーキラインにブレーキリリース機能付きのケーブルアジャスタが取り付けられる。が、ここにコストダウンのためかメリダオリジナルの調整ボルトのないリリースが使われている。

このままではホイール交換後にブレーキワイヤの調整が非常に面倒なので調整ボルト付きのSM-CB90に交換した。2019モデルには元からSM-CB90が取り付けられているらしい。とはいえ2019から2020ではお値段据え置きでシートポストにライトが標準でついたりサドル下に携帯工具がついたりステムがエアロ風味を増したものに変わってたりもするのでどちらがお得とはいいがたい。

 

パワーメーターがつけられない→FSA POWREBOX買った

BBはBB386にFSAの30mm->24mmコンバータを使用して24mm軸のクランクが取り付けられている。このあたりミヤタのページからは全く読み取れなかったので開けてみてのお楽しみ状態だった。

shop.fullspeedahead.com

24mm軸のクランクが取り付けられるのでTCRからGiant PowerProを移植しようとしたが、クランク軸内側に出っ張りのあるタイプのパワーメーターは噂通りBB下のブレーキが引っかかるので取り付けられない。第二世代reactoではブレーキキャリパーをTRP T851に変えればつけられるらしいが、第三世代は以下写真のようにBB下開口部の形状が写真右側に寄っているので、ワイヤが左から出るT851は多分フレーム削って穴広げないとワイヤが出せない。

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フレームを削るのは嫌なので、PowerProを取り付けるのはあきらめて以前から試してみたかったPowerBoxを買うことにした。24mmコンバータを取り外すとベアリングが露出しておりスプリングワッシャも付属していなかったので、以前BB30を分解した際にとれたカバーとスプリングワッシャを使用して取り付けた。

後になって気づいたがベアリングカバーのほうは24mmコンバータとグリスでべったり引っ付いていたのでそれを外せば使用できたが、どちらにせよスプリングワッシャがないので別途用意する必要があった。

 

サドルの携帯工具はいらないので取り外し

サドルに内蔵できる携帯工具が付属しているが、携帯工具はツールボトルに入れて持ち運んでいるのでいらない。サドルの携帯工具入れはねじで固定されているので取り外し可能。

 

インプレ

平地の速度維持は楽、反応はサイクリングに使うには十分でダンシングの踏み込みにもテンポよく反応する。快適性は良さそう。速度維持の楽さと快適性のおかげか速度が出ていても速さを感じさせず、妙にクランクが重いなと思ったら普段の感覚より5km/hぐらい高い速度が出ていたりする。

快適性を確保するために削られたシートポスト部分にはリアライトが埋め込まれている。見た目にも美しいので気に入っている。

ネットを調べるとリアブレーキの効きが悪いという感想がいくつか見られたがそんな感じはしない。ダイレクトマウントブレーキは十分な剛性があり、当然油圧ディスクブレーキには劣るがよく効く。

登りもよく進む。TCRと、ホイール交換とパワメ取り付け後のREACTOでなるべく同じ平均パワーで白石峠を二回連続で登った結果、REACTOのほうがパワーが低いのに40秒以上速かった。異なるパワーメーターを使っていることによる誤差と、一回目のTCRでの登りは二本目に備えて傾斜に合わせた加速などを控えていたのもあるかもしれないが。

 

TCR(一本目)

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REACTO(二本目)

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不満としては、変速ワイヤがフルアウターのためリア変速の引きが重い。前述のFDとワイヤの干渉の件といい、エアロロードは電動で組むべきであってお情けで一応ワイヤで組めるようにしてやっているという感じが伝わってくる。150km程度の走行であれば全く不満は感じなかったがもっと走行時間が伸びたら辛くなってくるかもしれない。

地味に困ったのはハンドルの下側からワイヤが出ていることで、普段カメラなどをハンドルの下に取り付けているがそれができなくなったのでハンドルの上側に取り付けるように配置を考え直す必要があった。

あとはBB下の開口が先述のブレーキ部分の狭い開口だけなので、BBを外さない限りワイヤ交換が非常に面倒そうという懸念はある。まだこの世代はハンドル周りがフル内装ではないのでそれに比べればましかもしれないが。

 

性能には非常に満足している。しばらく新しい自転車を買うことはないと思うが次買うとすればREACTO(DISC)を買うと思う。