susutex’s blog

自転車、電子工作、プログラミングとかについて書くかもしれないブログ

榛名山ヒルクライム20170521(2)~レース本番~

susutex.hatenablog.com

いよいよレースが始まる。

 

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スタートが切られると、計測開始地点まではポジション争いなのか結構なスピードで飛び出していく。ちょっと離れそうになったがなんとか追いつき、そのまま計測開始地点を通過。しばらく集団で走っていると、心拍は一気に170まで上昇した。

 

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高崎経済大学ジャージの選手がものすごい勢いで飛び出していったが、どう考えても追いかけられる速度でないので諦めて見送る。

その後しばらくすると一人、FFWDのホイールにタイル模様のジャージの選手がスーッと前に出ていく。これは付いていけそうだったので後ろについてみる。

 

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ほかの人もついてくるだろうかと思っていたが誰もついてこない。失敗だなあと思いつつ集団に戻るかついて行くか迷ったが、パワーを見る限りついて行っても問題なさそうなので斜度が緩くなったところで追いつきそのままついて行く。

 

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斜度がやや上がったところでペースが落ち、後ろから同じ組でスタートした三人に追い抜かれる。結構なスピードなのでついて行けるか心配だったが、とりあえずついて行ってみることにする。

 

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しばらくすると第一目標地点の陸橋に到着。タイムは6:45。目標の6:48と大きな差はない。いいペースだ。パワーは平均300ほどを指している。調子は良いしまだまだ行けそう。

そのまま前を追い抜いて緩斜面を駆け上がる。風よけになって後で坂を引いてもらおうと思いゆっくり加速したつもりだったが、後ろは全く追ってこない。しばらく一人旅になる。

 

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天満宮前の右カーブ。ログを見るとタイムは12:25あたりで目標ぴったりだが、走行中は時計を見間違えてオーバーペースだと思い込み、他の選手の後ろについて休んだりしつつ鳥居まで進む。

 

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名神社一之鳥居に到着。16:43。目標の16:28より遅れているが時計を見間違えて気づいていない。ここから先は下りなのでアウターに入れようとする。が、目いっぱいレバーを引いているのに一向にアウターに入る様子がない。チェーンをアウター側に引っ張るためにあわててリアをガチャガチャとシフトアップしていく。リアをトップまで入れたところでようやくアウターに入った。急いで踏み始める。が、ここで焦って雑に踏んだために左足のふくらはぎに痛みが走り攣り始める。ログを見るといきなり500Wほど出ていたので攣っても仕方ない。

まだ完全に攣っているわけではない。パワーを落として踏むことで回復を期待しつつ斜面を登っていく。同時にスタートしたmovisterジャージの選手に追い抜かれるが追いかけられない。

 

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セゾンドはるなの看板前。21:10。ここでようやく目標から30秒ほど遅れていることに気づく。

そこからは少しの間平地。後ろに一人選手がついてきていたので、後で牽いてもらえることを期待しながら風よけになる。登りに差し掛かると後ろについていた赤いTREKの選手が私の肩を軽くたたきながら前に出たのでしばらく後ろについて行くが、その後斜度が上がったところで置いて行かれてしまった。

 

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榛名の森CC看板のある丁字路。左足の状態は悪化の一途をたどり、このあたりでタイム表を見るのをやめ、50分の目標を諦めて完走目標に切り替える。

 

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魚籠屋 (びくや)。

 

 

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榛名山鳥居。この先は平地なので踏み込みたいが下手に力を入れられず、鈍い加速でふらふらと走る。

再び登りに入ったところで完全に足が攣り始め、クランクの回転に合わせてふくらはぎの筋肉が大きく収縮し強烈な痛みが走る。足が止まらないように回すのがやっとでコース取りもおぼつかず、コース左端でほかの選手に挟まれて減速してしまう。

経験的にふくらはぎだけが攣ったときは重ギアを踏むと楽になる。コース最大斜度の区間だが、インナーローを使わずにガンガン踏む。後で走行ログを見ると、榛名神社を過ぎてから一度もインナーローを使っていなかったようだ。痛みは少しだけやわらいでゴールまで走り続けられたが、数分ならまだしも10分以上続けるのは足に非情によくないので次は素直に止まろうと思う。

 

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神社を過ぎて最初の大きな右カーブ後のバス停。

このあたりで足攣りが解消され、ダンシングを織り交ぜることもできるようになる。もはや50分を切ることは不可能だが、ここまで来たからには出せるだけの力を出す。

 

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神社を過ぎて二回目の右カーブ後のバス停。

あと少し。ペースを上げて最後まで走り抜けようと思ったところで、再び足が攣ってしまう。あと少しなのにこんなところで、思いながらも、先ほどと同じように重ギアをガンガン踏み続ける。

 

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走行しているとすぐに男根岩が見えてきた。この先の左カーブを抜ければもうゴールが見える。

急斜面を登る力は残っていないのでコーナーのアウト側を駆け抜けようとしていると「バナナに負けるな」という声が聞こえる。

 

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そこには力強いダンシングで進むバナナがいた。バナナを抜くため加速する。何とか追い抜くことができた。そのまま力いっぱい踏み込んでゴール。

 

結局50分の目標を達成することはできなかったが、足が攣ったにもかかわらず試走時よりかなりタイムを縮めることができた。平均出力は試走時と同じ288Wだが、序盤の集団走行による風よけとチェーンオイルの効果だろうか。一人で走っている間もチェーンは普段よりかなり軽く回ったような気がする。

AZのBANKは長持ちしないらしいので。レースとロングライドでウェットルブと使い分けていくことにしてみよう。

足が攣った状態で走り続けるのはかなり足に負担がかかるので避けたい。慌てて踏むと足が攣ることが分かったので次からは用心しよう。特に富士ヒルクライムは緩斜面が多いので気を付けなければならない。

 

続く。