BRM825夢の国300
BRM825夢の国300に参加してきた。
0時ナイトスタート、コースプロファイルを見ると最大標高は低いが獲得標高がそれなりなのでおそらく最も苦手とするアップダウンが続くコース。しかし先日参加した200kmよりは獲得標高は低いので平地で無理をしなければ難なくクリアできるだろうと思っていた。しかし台風接近による強風といまだ残る夏の暑さにより難易度が上がり、クローズまで一時間を切るギリギリでのゴールになってしまった。
装備
今回の装備は足回りをホイールをLWCの50mm+continental sprinterに変更。練習用に使うためツイッターで3万円で買った。メカニコのJT50に比べてハブの回転がやや鈍い気がする。スプロケットは前回の200kmの明神・三国峠押し歩きで懲りたので28tを持ってきた。
また新たにeTrex30xを買ったので取り付けてきた。マウントは取り外しが行いづらく、タイラップでの固定しかできないのでどうするか悩んだが、ミノウラSGS-300Mにタイラップで固定してみた。
ミノウラのこのタイプのクランプはアクションカムの固定にも使っており、付け外しが容易なため輪行時や駐輪時の盗難対策のため取り外したい装備を取り付けるのに役立つ。が、重さによりずり落ちてしまいステムバッグに引っかけないと安定しなかったので次回はどうするか再考の必要がある。
eTrexを追加したことで携帯電話をマウントする必要は無くなったが、バックアップとキューシート置き場を兼ねてステムバッグも引き続き持って行く。
補給は塩タブレットと、粉飴を溶かしたボトル一本、粉の状態で詰めたボトル二本、ボトル一本につき約300g。
各区間
〜start 舞浜駅北口
車でゴール地点付近のコインパーキングまで移動、スタートの舞浜駅北口へ。スタートまで向かう時点で強烈な風が吹き荒れており身の危険を感じて帰りたくなったが、何とかスタートにたどり着き受付を終える。ブリーフィングで試走時に猪に追いかけられた話を聞いて更に帰りたくなったがそのまま車検を済ませて走行開始。
〜PC1 ローソン市原海士有木店
スタート直後、ハンドルに固定していたetrexの固定がうまく行かず段々ずり落ちていく。一度止まって直しているうちに同時にスタートした人達に置いていかれる。その後追いついてきた人の後ろに少し距離を取りのんびりついていく。
船橋を過ぎると以前400kmで走ったのと同じ海沿いの道に出たので前に出て一人旅を開始。しかし強烈な向かい風により思ったように速度が出ない。そして向かい風の中深夜なのに異常に暑い。この後もほぼずっと向かい風の中を走りPC1へ。深夜で交通量が少なく信号もさほど多くない平地にもかかわらず、PCでの休憩時間を入れたグロスは20km/hを下回る。
〜PC2 セブンイレブン鴨川長狭中学校前店
しばらく平地を走ったのちに山を登っていく。傾斜はほどほど。
ピークを過ぎてフォトPC。看板の前に深い側溝があって自転車を立てられなかったので倒して撮影。
このあたりから徐々に夜が明けてくる。フォトPCを過ぎると未舗装路を通り下るが、その後はアップダウンが続く。登りで上がった体温と呼吸が戻らぬうちに再び登りが現れるのは苦手できついがそのままPC2へ到達。トンネルは危険かもしれないとのことだったが交通量が少なかったので迂回しなかった。
完全に日が昇ったので、日焼け止めを塗り、ヘルメットからヘッドライトを外し、アイウェアを夜用のクリアグラスから日中用のUVカットグラスのものに交換して昼の走行に備える。
〜PC3 セブンイレブン館山北条海岸通り店
スタートしてすぐに航空自衛隊峯岡山分屯基地へ向かう強烈な傾斜の登りに差し掛かる。斜度は10%は余裕で超えているように思える。今回はちゃんと28tのスプロケを持ってきたので体重だけのダンシングで前に進み続けることができ腰への負担はないが、この辺りから暑さが厳しくなり始めて大量の汗をかき始める。足つりを起こさないように普段の倍の量の塩タブレットと水を取りながら進む。幸い日陰が多く、強風もここでは体温を下げるのに役立った。
この辺りでetrexに表示されている山のアイコンが道路のピークを表していることに気づいた。これはこのアップダウンの続くコースではすごく役に立った。
大山千枚田のフォトPCで写真を撮影。
せっかくなので別方向をもう一枚。見渡す限り田んぼが広がる。
フォトPCを終えると林道へ。下りの傾斜はかなりきつく、路面はやや荒れているが大きな倒木さえ踏まなければなんとかなる。カーボンホイールなのできつい傾斜の下りではブレーキに少し気を遣う必要がある。時折大きめのギャップがあるので跳ねながら進む。
下りを終えると通過チェックが現れる。次のPCまでの距離が20kmも無いし体力も余裕があるので、当初の予定通りおにぎりだけ買ってポケットに入れたらさっさと出発、その後は海岸沿いを走るが相変わらず風が強く速度があまり上がらない。PC3出発時点でPCクローズまでのマージンが1時間を切り始め焦りが出てくる。
〜PC4 ローソン鴨川広場店
平地。先ほどまでの向かい風が追い風に変わる。ここでグロスを取り戻そうと頑張ったが、追い風の中を走るということはライダーにとっては無風に近い状態、日陰のない道が続く中で出力を上げたことで凄い勢いで体温が上がっていく。
PC4に着いた頃には軽く手足のしびれと目眩を感じる状態となり、昼食もうまく食べられない。このままではらちがあかないので時間切れ覚悟で日陰で仮眠を開始。30分ほど気を失っていたが、起きたら少し体が動くようになっていたので昼食をとる。ここからPC5までは山岳が続くためクローズに間に合うのはかなり厳しいがやるだけやってみることにした。これまで装備を軽くするため水分補給ボトルは一本のみの体制で走っていたが、安全第一なので水分補給と体にかけるための氷水をボトル二本用意し、PCクローズ20分ほど前にPCを後にする。
〜PC5 ローソン市原草刈尾梨店
スタート後はしばらく平地、その後清澄養老ラインの登りに入る。なかなかの傾斜、日陰ほとんど無し、無風、地図上のピークは数km先。かなりハードだがとりあえず自転車から降りさえしなければ10分に1km以上は進む。先ほどの二の舞にならないようにペースを抑え、極力日陰を通りながら時折水をかぶり体温を調節しながら進む。景色を楽しむ余裕はない。
なんとかピークを超えてしばらく下るものの、その後もアップダウンが続く。コーナーにより終わりの見えない登りが始まってもetrexで数百メートル先にピークがあるのを確認できたのかなり気持ちが楽だった。
無心で走り続けて通過チェックへ到着。再び氷水を作り、糖分補給とそろそろ来るであろう眠気への備えとしてカフェオレを飲み、参考クローズ時間の10分ほど前に通過チェックを出発。
通過チェックを超えると少しきつめの登りだが、15時を過ぎて日が傾いてきたことでかなり体温が楽になり、コースも先ほどまでに比べて下りが長いのでちゃんと休める。無事クローズ時間30分ほど前にPC5に到着。
すこしゆっくりしてクローズ10分ほど前にPC5を出発。ここまでくれば信号や渋滞で大きく足止めを食らわない限り安全圏内、事故に気を付けて慎重に進む。
~ゴール セブンイレブン浦安高洲2丁目店
PC5を私より少し前にスタートした二人組に追いつき、前に出るのも苦しいのでゆっくり後ろを走る。
このあたりでetrexの電池残量が怪しくなり、また日が落ちてきたことで画面が見えなくなってきたが、バックライトをつけるとおそらく電池が一気に無くなってしまう。電池を交換してもいいが、もう少しなのでステムバッグに携帯電話をセットしてそちらを見ながら進むことに。
その後は前の走者が黒砂橋東側で曲がるところを黒砂橋西側で曲がるミスコースをしたのにつられてミスコースしたり、日が落ちてきたのにリアライトが全く光ってないのに気づいて電池交換のために止まったり、余裕が無く夕食を取れなかったために胃がやられたのか吐き気に襲われたりしながらも走り続けてゴール。制限時間が一時間を切ったのは初でかなりハラハラしたが、何とか完走することができた。
ゴール後は疲労で頭がぼーっとして座っていられないのと胃のダメージのため食事が取れず車の運転もほとんどできそうになかったので、浦安万華鏡の休憩室で朝まで仮眠後、朝食を取って帰宅した。
振り返り
・eTrexの標高のピークが確認できる機能は最高。半透過型液晶により日中はバックライトなしでも見える。買ってよかった。
・暑い日は多少装備が重くなっても多めに水を積んでかぶりながら進むほうがPCで倒れてしまうより速く走れる
・深夜も暑かったが、倒れるほどではなかったのでもうちょっと頑張っておいたほうが余裕をもって走れたかもしれない
・昼ごはんに卵とじカツ丼を買ったが、疲労で手が上手く動かせず汁を吸ったごはんがぼろぼろ崩れて食べるのがとても大変だった。BRMの補給で丼は二度と買わない
・晩御飯を食べないとダメージが大きい
・PCと信号以外では一度も止まらなかったし後日の筋肉痛もなかった。足には余裕があったが暑すぎた
・車で参加するならゴール後はどこかで一泊できるよう宿を取ったほうがいいかもしれない
・以前走った400の時より股ずれのダメージが大きい。前回はサドルのエッジに沿って内出血していたが、今回は傷は浅いもののサドルに接する部分全体が損傷を受けている。理由は不明、解明しないと600の完走は不可能