susutex’s blog

自転車、電子工作、プログラミングとかについて書くかもしれないブログ

カーボンフォークへのクラウンレース圧入

susutex.hatenablog.com

の続き。

先日ようやく届いた新しいカーボンフレームだが、まずはカーボンフォークにクラウンレースを圧入しなくてはならない。

圧入工具。このフレームには1.5inch用が合うはず。構造的にはパイプを上から入れてぶっ叩くだけなのでWebを調べると塩ビパイプで代用している人が多い。

 

www.senga-cycle.com

上からぶっ叩くのは自分で行うには精神衛生上悪いのでここにある「下玉押し圧入工具」のようなものがあればいいが、調べても見つからない。

とりあえず塩ビパイプを使う方法を試してみることにした。

 

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買ってきた。VU管、呼び径40、内径約44mm。長さ2mで400円弱。内径はクラウンレースのテーパー部外径にほぼぴったり。

この値段なら上手くいかなくて無駄になってもダメージは少ない。長すぎるので40mmにカットして使う。

フォークに走行時と異なる力が働かないようにホイールを取り付けた状態で、クラウンレースと塩ビパイプをコラムに通し、塩ビパイプをプラスチックハンマーで上から軽くたたく。入らない。思いっきりぶっ叩くとちょっとだけ入ったけど振動がフォークを伝わって音が響き渡る。怖い。さらに当然だがテーパーステムだと管の内径とコラム上側の外形が全然違うのでまっすぐ入ってくれない。ねじれた方向を修正するように叩いてみるもののあまりうまくいかない。

だめだ。この方法は精神衛生上よくない。他の方法を考えるか、それとも自転車屋に持って行くか…

 

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結局こうやった。手持ちのステムとコラムスペーサーを総動員してコラムの一番上まで積み上げ、トップキャップをねじ込む力でクラウンレースを圧入する。

圧入中はあまりトルクをかけずともすんなり入ってくれた。もともとトップキャップの規定のトルクまでならば破壊することはないはずなので大丈夫だろう。今思うとフレームのヘッドチューブの代わりにせっかく買ってきた塩ビパイプを入れるほうがもっと安全だった気がする。

 

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無事圧入完了。今回は金具の位置を確認しながら慎重に圧入したが、圧入完了に気づかず締め続けて規定以上のトルクがかかるとフレームが割れたりする可能性もあるので、この方法は真似せずに自転車屋さんに持って行くか専用工具を使うかしたほうがいい。真似する場合は自己責任で。

次はコラムのカット。もうちょっとで乗れる。