susutex’s blog

自転車、電子工作、プログラミングとかについて書くかもしれないブログ

ドッペルギャンガー ダブルケージマウントDBC432-BK - 工夫は必要がだコスパに優れたダウンチューブボトルゲージ増設マウント

普段自転車に乗るときはダウンチューブとシートチューブのボトルに粉飴と水のボトル2本の体勢で乗っている。しかし、ブルベのPC間は大体50km~80kmごとぐらいに設定されているため、途中で水を補給するか立ち止まってサドルバッグ内のボトルとの交換が必要になってしまう。

ボトルゲージの増設を考えたが

  • ハンドル周りはもう一杯
  • トップチューブ上は膝が当たる
  • トップチューブ下はフレームバッグがついている
  • ダウンチューブ下は泥がかかるし走行中の交換は難しそう
  • WolfToothのダウンチューブ用増設マウントが気になっていたが、足との干渉がどれほどあるかわからず、最悪ゴミになってもいいというつもりで試すにはB-RAD 3 + Double Bottle Adapterで7000円弱という値段は少し躊躇する。

B-RAD SYSTEM – Wolf Tooth Components

そのためこれまではひとまずフレームバッグに水ボトルを詰め込むという方法を取っていた。バッグの開け閉めの手間があるが、一応走行中でも交換が可能である

 

そんな中、お手頃な製品を見つけた

早速購入。そのままではかなりフレームを選ぶため取り付けには少し工夫が必要だが、足との干渉も許容できるレベルでなかなか使えそう。

 

製品の特徴

利点

  • ボトルゲージ2つ付属して2500円ほどとコスパが良い
  • マウント部重量は公称48g。WolfToothのB-RAD 3(41g) + Double Bottle Adapter(20g)より軽い
  • フレームバッグとダウンチューブボトルゲージの干渉を軽減できる

欠点

  • 大径ダウンチューブを採用したロードにはそのままでは取り付けできず、取り付けできたとしても対策をしないとフレームに傷がつく
  • ダンシングしてバイクを振ると少し脛に当たる。バイクを振りすぎないよう少し意識する必要がある
  • ボトルゲージを取り付けるためのロックナットを固定できる工具がないと取り付けられない

 

取り付け 

f:id:susutex:20190602103802j:plain

セット内容はボトルゲージ台座、ボトルゲージ2個とその取付用ねじ・ロックナットが4セット。写真に写し忘れたが防振用のクッションが二つ。

ボトルゲージは公称68gとやや重い。

 

f:id:susutex:20190602103806j:plain

問題のマウント形状。曲線型でフレーム取り付け部分に全く出っ張りがない。この形状から容易に想像できるように、ダウンチューブ内側が平らなフレームではボトルゲージ取り付け用のねじがフレームに接触してしまう。メーカーの製品紹介ページでは防振用のクッションを中央に取り付けるように書いてあるが、クッションより先にねじ頭が接触してしまうので無意味。

www.doppelganger.jp

紹介ページでは自社のTARANISという自転車に取り付けてある。ボトルマウント部の細いフレームのため干渉を避けられているが、近年のフレームはダウンチューブが大径化しており、エアロフレームでもあのVengeですら翼断面の後ろ側を切ったような形状をしている現状でこの形状を干渉せず取り付けられるフレームは少なそう。

当然四角形のダウンチューブを持つTCRは無理。限定カラーのフレームに傷をつけるのは許されないので傷防止のための保護を行う。

 

f:id:susutex:20190602103810j:plain

まずボトルゲージ側のねじの取り付けを行う。出っ張りを最小にするために裏側からねじを入れる。ボトルを取り付けるためのロックナットは工具で固定しないと回ってしまう。工具を持っている私は問題ないが、これだけ買った人は苦戦するかもしれない。

もう一つ問題があり、そのまま取り付けるとねじがボトルゲージ側に飛び出し過ぎてしまいボトルに傷がつく。ついた。GIANTストア店頭限定のボトルに。許しがたい。

ボトルゲージとマウントの間に何か挟まないといけない。金属製のスペーサーが良いが手持ちがなく買いに行くのが面倒なので、百均のカッター台シートをカットして挟んだらちょうどよくなった。購入前から予測していたフレームとの接触による傷防止用に買っておいたものである。

商品紹介ページではフレームに仮止めした後に本締めをするよう書いてあるが、ねじを逆にするとねじ頭が見えなくなるのでフレームへの取り付け前にしっかりと固定しなければならない。

 

f:id:susutex:20190602103807j:plain

取り付け完了。

 

f:id:susutex:20190602103814j:plain

さらに上からカッター台シートを張り付ける。ねじ頭部分だけ覆ってもよいが、確実に固定するために中央部分をテープで巻いてフレームとの取り付けに使うネジ部分でも固定するようにした。

 

f:id:susutex:20190602124629j:plain

取り付け完了。ボトルゲージ取り付け部にも何か挟んで隙間を作らないとねじ頭部分が常にフレームに押し付けられた状態になる。物を挟んでねじ頭部分をフレームに接触しない状態としても、振動による変形でねじ頭部分がフレームに叩きつけられる恐れはあるため、前述のねじ頭部分の保護は必須だろう。

加工に必要になったのは百均で買ったカッター台とテープだけなので100円ちょっと、試行錯誤にかかった時間1時間ほど。カッター台の穴あけに使う工具は別途必要だが。

 

取り付け位置

取り付け位置について、最初は膝との接触を恐れて一番低い位置になるように取り付けてみたものの、ダンシング時に脛と接触するため可能な限り上まで上げた。この状態でもバイクを大きく降ると脛と接触するがかなりましになる。体格にもよるかもしれないが私の場合ひざに当たることはまずない。

 

f:id:susutex:20190602103822j:plain

足との接触があるためボトル位置は一番内側以外考えられないが、この状態でもフレームバッグとの干渉がかなり改善された。ただしフレームバッグ内に入っている形状維持のための板がボトルゲージに挟まって邪魔なので下側の板を外した。

 

使用感

平地を70kmほど走行。ダンシング時に少しだけ意識する必要はあるがおおむね違和感なく走行できた。私はかなり昔見た情報を鵜呑みにしてQファクターを可能な限り狭くセッティングしているので、Qファクターをもっと広くすればもっと楽になりそう。

 

ボトル数の問題と、TCRへの乗り換え後に少し悩んでいた前三角の小ささによるフレームバッグの干渉が同時に解決された。足との接触は許容範囲内、ダンシングの頻度の増える登りではまた違った感想となるかもしれないがとりあえずしばらくこのまま使ってみることにする。